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2015年に読んで面白かった本まとめ

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「今年何読んだっけな〜」と思い返してみてアマゾンの履歴や本棚をひらかなくても思い出せた本って、何かしら心象にのこることが書いてあったはずなので短絡的だけど面白い本だったということで今年のまとめ。二人でこのブログを書いているので@hazumuの方です。

あえてカテゴライズせずに読んだ順(記憶まかせ)に並べてみます。

※写真について
写真はハワイ島で見た月虹。 写真の露光時間が長くて明るいのでわかりづらいけど、撮影時は深夜で「月虹」とは満月の夜に極稀に見られる虹のことです。気象条件が重なりに重ならないと絶対見られない極めて珍しい気象現象です。友人の結婚式でハワイを訪れた際に偶然にも見ることができ、数年まれに見る運の良さだったので記念に載せてみました。

読んだ本

四月は君の嘘

四月は君の嘘(1) (月刊少年マガジンコミックス)

四月は君の嘘(1) (月刊少年マガジンコミックス)

舞台が練馬周辺ということもありアニメ化のプロモーションのため、毎日利用している西武池袋線のいたるところにポスターが貼ってあり気になったので一気読みした。と言うよりさせられた。1巻の時点でどうなるか最終的なオチが読めてしまうが、結局それでも涙なしに読むことはできなかった。むしろ5巻ぐらいですでに泣かされていた。

海図にない海を帆走するには勇気がいるのよ!

宮園かをり 6巻

昨日の世界

昨日の世界〈1〉 (みすずライブラリー)

昨日の世界〈1〉 (みすずライブラリー)

マリー・アントワネット、ジョセフ・フーシェあたりで有名なシュテファン・ツヴァイクの回想録。 とにかく永く、重く、暗い。ナチスドイツから逃れて亡命先のブラジルで書かれた本で、大きな二つの対戦のなかでのヨーロッパが悪い意味でいきいきと書かれている。この本を書いた数年後、ツヴァイクが自殺していることを考えると相当疲弊した目で世界と過去を見ていたのだろうと容易に想像できる。

人工知能は人間を超えるか

人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの (角川EPUB選書)

人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの (角川EPUB選書)

今更だけど世の最先端はどうなってるんだろって思って適当に手にとった。この本が書かれた当時のエースプログラマーはソフトウェアの業界ではなく金融の業界にこぞって集結していたらしい(最近は戻ってきているようだけど)。稼げるプログラマーになりたいので現金な意味で統計をまじめに勉強したほうがいいなと思わされたのと同時に、ここ最近の視野狭窄ぶりをたたきつけられた。

ハルロック

ハルロック(1) (モーニングコミックス)

ハルロック(1) (モーニングコミックス)

電子工作狂が世の中の役に立つものから役に立たないものまで次々開発していく。
最終的にいい意味で意識高い話の収束を迎え、読んでいて無性に創作意欲をわかされる。創作意欲とか好奇心で革新的な物を生み出せるって、完全に好きこそものの上手なれって話だけど一点突破って重要だよね。

アルテ

アルテ 1巻

アルテ 1巻

ルネサンスの女流画家の話。時期が時期だけあって女流画家への差別は相当ひどかった模様で、本作はフィクションだけど偶然にも数カ月後に読んだ本に出てきたイタリアのアルテミジア・ジェンティレスキという女流画家(多分この漫画のモデル)の話でも伺える。とは言え本作の主人公は基本的に前向き(抜けてる)ので軽快な気持ちで読み進めることができ、なんとなく元気がもらえる。

ネットワークはなぜつながるのか

ネットワークはなぜつながるのか 第2版 知っておきたいTCP/IP、LAN、光ファイバの基礎知識

ネットワークはなぜつながるのか 第2版 知っておきたいTCP/IP、LAN、光ファイバの基礎知識

学生時代に一度よんでいるはずなのに内容を全く覚えていなかったので読み返した。。
インターネット業界で開発者をしてるくせに、ネットワークに対する無学が露呈していたので体系的な知識を得たいが為に根性で読見進めていたが、途中で好奇心の方がまさり気がついたら食い入るように読んでいた。当たり前のことかもしれないけど、プロトコルを分けることによってとてもシンプルな作りになっているIPの世界には驚かされる。

「学力」の経済学

「学力」の経済学

「学力」の経済学

ハワイ旅行中に読んだ本。
経済学、統計学的な観点で良い教育の方法について書かれている。「良い」っていうのは最終的に子どもが将来稼ぐ額の良し悪しという観点での調査が多いのもわかりやすい切り口だった。 意外だったのが、将来的に子どもの経済力を上げたいのなら高校や大学、大学院などに対してとうするよりも幼少期にお金をかけた方がいいという点。ではどうするっていう方本論はは別途熟慮する必要がありそうだけど。

メイドインアビス

メイドインアビス 1 (バンブーコミックス)

メイドインアビス 1 (バンブーコミックス)

見た感じほんわかファンタジーだけど空想生物や、世界観の詳細がとても細かく書かれており何度も読むたびに発見がある。小出しに伏線を少しずつ回収してくるので早く次の巻が読みたくなってしまう。

「絶筆」で人間を読む―画家は最後に何を描いたか

「絶筆」で人間を読む―画家は最後に何を描いたか (NHK出版新書 469)

「絶筆」で人間を読む―画家は最後に何を描いたか (NHK出版新書 469)

ルネサンス初期から1800年代後半までの西洋画家の絶筆を紐解く。最高傑作の解説本は多いけど絶筆の解説本は初めてだった。
ヨーロッパに行くときは決まって大きな都市の美術館に足を運んでいるのだけど名のある画家の絶筆を展示してある美術館は少ない。日本で行われる展示に関しては言うまでもない。この本を読んでいると、それもそのはずで全ての画家がそうであるかは別として大抵の画家は絶筆はその最盛期の輝きを失っているようだった。目の老化も一つの理由だったが、往々にして精神的なものが晩年の作風に与える大きな原因になっている。今考えると平均寿命が短かった当時において30歳で心身ともに成熟しきった最高傑作を描き上げるっていうのは全然若い話でもなく、逆に60歳や70歳でその偉業を成し遂げるほうが難しい話なんだよなと納得もできる。そんな中、80年近く精力的活動し続けたティツィアーノさんすごいっすっともなる。

まとめ

ってここまで書いた上で。。

最近はkindleで本を買っているので後々になってマーカーを引いたところを見返してみると、結構新しい発見がある。そしてそれ以上に時間の経過により文脈を忘れている分、なんでこんなところにマーカーを引いたのがわからないところもある。謎の精神論にマーカーが引かれていて一人赤面してしまうこともチラホラあったりもした。
こういうのってやるやるって言って絶対やらないか、途中で飽きてやめてしまうことは目に見えてるけど、来年はそのマーカーを引いた当時自分が何を考えてたかメモするようにしたい。そして、メモしたことや考えたことを誰かに極力話せるようになりたいなと思うようになってきた。

2016年もいい本にたくさん出会えるといいね。╭(๑•̀ㅂ•́)وオラッオラッ

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